アウトソーシングと派遣|BPO&アウトソーシング用語集

企業が事業を運営する場合に、自前で運営することを「直営」とか「内製」と呼びます。

逆に、外部の力(リソース)を借りて事業を運営する場合には、「外注」や「アウトソーシング」という言葉が登場します。具体的には、「〇〇業務を外注する」「〇〇業務をアウトソーシングする」という言葉の使い方をします。

ここでは、この「外注/アウトソーシング」と「派遣」の関係について、説明します。

例えば、製造業の企業の場合、以下のような業務が存在します。
①工場で製品を製造する製造業務
②顧客に製品を販売する営業業務
③顧客からの問い合わせに対応するカスタマーサポート業務
④それらの業務を担うスタッフを揃える採用業務

もちろん、企業が事業を継続する上では、もっと多様な業務が存在していますが、ここでは説明のために簡素化します。

上の④の採用業務を外注(アウトソーシング)する場合に、求人媒体などへの出稿だけを外注することもできますが、人材派遣サービスを活用すれば、自前で求人活動を実施することなく、スタッフの準備が整います。人材派遣とは、採用活動を100%外注することだと言えます。

ただし、派遣の場合には、派遣社員への業務に関わる教育や研修は自社で実施する必要があります。また、仕事の内容も自社の社員から直接指示する必要があります。あくまでも、給与の支払いを含めた雇用関係が違うだけで、業務の進め方については、自社で直接雇用した社員と同じように扱うことになります。

一方、先ほどの①~③の業務を外注する場合には、派遣を活用する以外に、「委託」という選択肢もあります。委託の場合には、どのような業務を外注するのか、事前にその内容を契約書で取り交わします。そして、委託された側(受託側)の責任において、業務に必要な人員の確保や教育などを実施します。(逆に言うと、委託側が、受託側のスタッフに直接指示を出してはいけません。)

また、①製造業務・②営業業務・③カスタマーサポート業務では、自社内のスペース(工場や執務室)に委託先のスタッフが常駐するパターンと、製造設備や執務室も含めて外注する場合があります。

どちらの方法が自社に向いているのかは、いろんな条件によりますので、外注先にそれぞれのパターンについて聞いてみては如何でしょうか。

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