電話代行サービス、料金の「高い」「安い」は何の違いなのか?

Google・Yahoo!・Beingなどの検索サイトからこのページに辿り着いた貴方は、会社の電話対応について何らかの課題をお持ちのはずです。おそらく、電話代行サービスの利用を検討するために複数の事業者のサービスを比較されているのではないでしょうか。

そして、電話代行サービスについて少しネットで調べてみたけれども、あまりにも検索結果やネット広告に登場する事業者数が多くて、うんざりされているのではありませんか? 加えて、「月額1万円~」という料金設定を目にして、「そんなに安くて大丈夫なのか?」と疑問を抱いたはずです。

結論から申しますと、大企業・中堅企業の皆さまが、「大代表」のために電話代行サービスを利用するのであれば、最低でも月額10万円程度、通常は月額20万円以上の費用が必要です。コール数やカスタマイズ内容によっては、さらに費用が発生する場合もあります。あくまでも、「月額1万円」という料金設定は、個人事業主を想定したサービス内容での料金です。



● 電話代行サービスは、誰のためのもの?

電話代行は、個人事業主・零細企業・スタートアップ企業をターゲットにした月額1万円~5万円程度のサービスと、大企業・中堅企業をターゲットにした月額20万円~(条件により安くなることも、高くなることもあります)のサービスに大別されます。元々は、電話代行と言えば、外出や作業中に電話に出ることができない個人事業主やスタートアップ企業のためのサービスです。その電話代行サービスが、働き方改革や新型コロナウィルス感染拡大によるテレワークの推進により、大企業・中堅企業へも広がりつつあります。 実際、当社では、コロナ禍以降、多くの大手企業・中堅企業さまの代表電話代行をお請けしています。



● 顧客と事業者・サービスのミスマッチは、双方にとって不幸のもと

どのようなビジネスであれ、事業者は、自社サービスの顧客層(ターゲット)を想定しています。電話代行サービスも同様です。事業者のターゲットと違う顧客を相手にすることは、顧客にとっても、事業者にとっても不幸なことです。 例えば、大企業が、”個人事業主向け” のサービスを利用すれば、「どうして、こんなに融通が利かないの?」「どうして、顧客の要望を聞いてくれないの?」と不満を抱くことになるでしょう。 逆に、個人事業主が、”大企業向け” のサービスを利用すれば、「どうして、こんなに高額なの?」「とにかく安くして欲しい」と言い出すはずです。



● 個人事業主向けと、大企業・中堅企業向けサービスの見分け方

元々、電話代行サービスは個人事業者向けのサービスとして出発していますので、大企業・中堅企業をターゲットとしたサービスはまだ珍しいです。(当社サービスのターゲットは大企業・中堅企業です。) 初めて電話代行サービスの利用を検討する場合に、各サービスの対象者(ターゲット)を見分けることは難しいでしょうし、そのような中で大企業・中堅企業向けの電話代行サービスを探し出すのは大変です。そこで、「個人事業主」などをターゲットにしたサービスと、「大企業・中堅企業」をターゲットにしたサービスの見分け方をお教えします。

大企業・中堅企業向けのサービスの場合は、サービス名に「大企業・中堅企業向け」と明記されていたり、「代表電話代行」とネーミングされています。わざわざそのような名称にしているのは、数多の個人事業主向けサービスに埋もれないように目立たせるためです。

ただし、「プレミアム」や「ハイグレード」などの名称には注意が必要です。その多くは、個人事業主向けの「スタンダード」に対する上位サービス(コール数の上限アップなど)であって、あくまでも、ターゲットは個人事業主やスタートアップ企業だからです。 また、シンプルに「電話代行サービス」や、「秘書代行サービス」とネーミングしているものは、(本来の)個人事業主などをターゲットにしたサービスです。



● 個人事業主向けと、大企業・中堅企業向けサービスでは何か違うのか?

それでは、「個人事業主」向けのサービスと、「大企業・中堅企業」向けのサービスでは何が違うのでしょうか? 項目別に見ていきましょう。

【利用目的】

まず、利用者側の利用目的が違います。
個人事業主や零細企業では、外出により社内(宅内)に電話に出る人が不在である、あるいは、何らかの作業に集中するために「電話に出たくない」という理由で、電話代行サービスを利用されます。留守番電話の活用では満足できないけれども、電話番としてアルバイトを雇うお金がもったいないので電話代行サービスを利用するわけです。

一方、大企業や中堅企業では、社員のテレワーク化が進む中で、電話対応のために社員を出社させるのを回避したい、あるいは、電話の取次ぎ対応のために社員の「生産性」や「モチベーション」を低下させたくないという理由で電話代行(代表電話代行)サービスを利用される場合が多いようです。中には、「最近の若い人は電話に出たがらないから」という理由で、サービスを利用される場合もあります。

【料金体系】

個人事業主向けのサービスはたくさんありますが、代表的な料金設定は次のようなものです。
<受電数と料金>
コール数 月間80コールまで
対応時間 平日9時~18時
基本料金 1万円
超過分 +150円/コール

月間80コールとは、平日の1日あたり「4コール」程度の対応を想定しています。貴社の電話対応の本数がこの程度であれば、この月額1万円のサービスで十分です。まずは、貴社に架かってくる「コール数」を確かめてみてください。

この上限を大きく超えるような場合、個人事業主向けのサービスではそもそも対応できない場合がありますので、各事業者にご確認いただくとともに、大企業・中堅企業向けのサービスをご検討ください。大企業・中堅企業向けのサービスでは、コール数の多さにより、代表電話業務をお請けできないことは考えられません。当社の大企業・中堅企業向けサービスの利用料金につきましては、貴社の業務内容などをヒアリングした上で、お見積りさせていただきます。「月額20万円程度~」が1つの目安になりますが、業務内容や業務量によっては、利用料がもっと安価で済む場合もあれば、逆に、月額100万円を超える場合もございます。

【対応時間】

個人事業主向けであれ、大企業・中堅企業向けであれ、平日9時~18時の対応が基本です。どちらの場合も、夜間対応や早朝対応、24時間対応、土日祝日対応(365日対応)の有無によって、料金が追加されます。深夜や土日の場合には、割高な人件費がサービス料金に反映されますので、通常、サービス料金も割高になります。これは、各社のどのようなサービスでも同じはずです。

【電話の取次ぎ】

大企業・中堅企業にお勤めの皆さんは、「代表電話」と聞いて、どのようなイメージをお持ちでしょうか? 会社の代表電話に架かってきた電話に出て、相手の企業名や名前と要件を聞き、転送する部署や担当者を判断し、その部署や担当者に電話を繋いでくれることを期待するのではないでしょうか?

しかし、個人事業主向けのサービスでは、架かってきた電話に対して「折り返し対応」のみとするのが基本です。「後ほど、●●より、電話させていただきます。」と伝えて電話を切り、電子メールで担当者(契約主)に連絡するのが一般的です。何故ならば、外部からの電話に出られない、あるいは、出たくないために電話代行サービスを利用しているわけで、電話が架かってくる度に(同一人物に)電話を転送していたら、何のためにお金を払ってサービスを利用しているのかわからないからです。

一方、大企業・中堅企業の場合は、社内(在宅も含めて)の担当者に電話を繋ぐ(転送する)ことを前提としているはずです。それが無理な場合にのみ、「折り返し対応」とするのが期待される対応方法のはずです。その「電話転送」と「メール転送(折り返し対応)」のどちらにも対応できるのが、大企業・中堅企業向けのサービスの特徴です。

【FAQ対応】

個人事業主向けの電話代行サービスでは、「折り返し対応」のみとしている場合もありますし、追加料金でFAQ対応してくれる場合もあります。大企業・中堅企業向けのサービスは、内容によって料金アップになる場合がありますが、基本的にはFAQ対応(電話オペレーターによる即答)が可能です。ただし、お客さま企業にて、FAQをご用意いただく必要があります。

【柔軟性(カスタマイズ対応)】

そもそも、個人事業主向けのサービスは、画一的な低価格サービスをできるだけ多くのユーザーにご利用いただくというビジネスモデルです。そのサービス仕様に満足できるユーザーにとっては、非常にコストパフォーマンスに優れたサービスです。しかし、提供するサービスの仕様が決まっているので柔軟性はありません。

一方、「電話で転送する」「折り返し対応をした後、電子メールで報告する」「社内アプリで報告する」など、大企業・中堅企業向けのサービスでは、対応方法のさまざまなカスタマイズが可能です。
(電話応対だけに限らず、ホームページからのお問い合わせやチャットなどに対応することも可能です。)

【応対品質】

応対品質は、事業者によって千差万別です。個人事業主向けのサービスであっても、立派な応対品質の事業者・サービスもあれば、「安かろう、悪かろう」の場合もあるでしょう。正直なところ、当社が他社の応対品質をチェックしているわけではありませんので、他社の応対品質について多くを語ることはできません。ただし、「応対品質の悪さ」に起因して、他の事業者を探されている企業さまがいらっしゃることは事実です。

当社では、多くの大手企業さまのカスタマーサポートや通販の受注代行などを担っています。電話応対の録音や品質管理専門スタッフの配置など、応対品質の維持・向上に日々取り組んでいます。その仕組みは、「代表電話代行サービス」にも活用されています。

個人事業主向けサービスと、大企業・中堅企業向けサービスの違い

項 目 個人事業主向け 大企業・中堅企業向け
主なサービス名称

電話代行、秘書代行、スタンダード、プレミアムなど

大企業・中堅企業向け、代表電話代行

利用目的

電話に出られない/出たくない人の代わりに

従業員の生産性向上、テレワーク推進

対応時間
(基 本)

平日 9 時 ~ 18 時

同左

対応時間
(オプション)

夜間、深夜、早朝、24時間、365日

同左

利用料金
(代表的なもの)

月額1万円~

月額20万円~
月額10万円前後の場合や、100万円を超える場合もアリ

コール数の上限

事業者によっては大量のコールに対応できない場合があるので、事前に事業者に確認が必要

専任オペレーター3~4人程度であれば、通常対応の範疇。それ以上の規模であっても、問題なく対応可能。

電話の取次ぎ

×
サービス利用の目的から考えるとナシ


内容によっては追加料金が発生

FAQ対応


追加料金あり


簡単なものは基本対応の範疇

カスタマイズ

×


お客さまのご要望に可能な限り対応

応対品質


事業者によって千差万別


大手コールセンター・コンタクトセンターと同等の品質



● 当社、代表電話代行サービスの料金につきまして

当社の電話代行サービスは、画一的なサービス内容ではありませんので、料金表はございません。また、業務の内容により、ご利用料金が大きく変動する場合がございますので、こちらのページに記載している内容は参考情報(目安)としてお読みください。

貴社の業務内容やご要望をお聞きした上で、個別にお見積りさせていただきます。以下の「お問い合わせフォーム」より、お気軽に お問い合わせください。

お問い合わせ先

「カスタマーサポート」や「通販受注」などのインバウンド・コールセンターサービス、「電話営業」や「電話調査」などのアウトバウンド・コールセンターサービス、チャットやスマホアプリでの顧客対応など、その他の当社サービスのご利用も、是非ご検討ください。

どうぞ、宜しくお願い申し上げます。

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