EQとは、Emotional Intelligence Quotient の略で、日本語では「こころの知能指数」と呼ばれます。IQ(知能指数)は頭脳の良し悪しを表す指標として良く知られていますが、そのIQ(知能指数)に類似した用語であり、「頭脳」ではなく「感情」に対する発達度合を示す指数がEQです。
つまり、EQでは、自分自身や他者の感情を理解し自分の感情をコントロールする知能を測定します。
難関大学を卒業した人は、おそらくIQが高い人だと考えられます。しかし、IQが高い人が、社会で必ず成功できるとは限りません。逆に、IQがあまり高くなくても、社会的に成功する人達はたくさんいます。
そのようにIQが高くなくても社会的に成功する人達は「対人能力」に優れていることが知られていて、それを測定する指標がEQです。
もちろん成功するためには一定のIQの高さは必要です。しかしIQを活かすためには、EQを高めることが大切です。
ちなみに、「EQが高い」とは、感情のコントロールが上手で、他人の感情も理解できる状態です。自分の感情をコントロールし、他人の感情を理解できれば、コミュニケーションが円滑になり、生産性が高まります。
社会人が仕事で求められる能力には、コミュニケーション能力をはじめとしてEQに関連するものが多くあります。そのような能力は、仕事をする上で不可欠だと言えます。
尚、EQの測定方法のひとつとして、次の7領域を測定する方法があります。
●感情の自覚
●感情の表現
●他者の感情の理解
●感情の推察力
●感情の自己統制
●他者の感情の統制
●感情の自己管理
上記の測定内容については客観性に乏しいとの批判もあります。
しかし、私たちが職場でうまく仕事を進めるためには、IQ以外にEQが必要であることや、自分なりにEQを高める努力が大切であることは間違いなさそうです。