ホーン効果の「 ホーン : horn 」は、悪魔の角(つの)を意味します。
ハロー効果の「ハロー」が聖人の後光であることと比較するだけでも、ホーン効果の意味がわかるのではないでしょうか。
ハロー効果とは、対象となる人やモノなどの良いところ・優れたところに焦点が当たり、それに引きずられてそれ以外の要素に対する評価もプラスの(ポジティブな)方向にバイアスがかかることです。
例えば、科学的な根拠や因果関係がないにも関わらず、見た目(ルックス)が良いだけで、頭が良いとか、道徳的で性格が良いなどと判断されるのが「ハロー効果」です。
逆に、ホーン効果とは、対象となる人やモノなどの悪いところ・劣るところに焦点が当たり、それに引きずられてそれ以外の要素に対する評価もマイナスの(ネガティブな)方向にバイアスがかかることです。
例えば、見た目(ルックス)が悪いだけで、頭が悪いとか、非道徳的で性格が悪いなどと判断されるのが「ホーン効果」です。
ニュースで犯罪者の顔を見たときに、見た目が良いだけで「こんな人が罪を犯すわけがない」と考えてしまったり、逆に、人相が悪いだけで「こいつが犯人に違いない」と考えてしまうことがあるでしょう。
しかし、外見だけで、その人の中身までがわかるわけではありませんし、人間の心にはバイアスがかかりやすいということを、いつも意識しておく必要があるのではないでしょうか。