マインドフルネス(mindfulness)とは、現時点の自己の経験に意識を向ける心理的な状態のことです。
例えば、自身の「呼吸」や「脈拍」に意識を集中させたり、時計の「カチカチ」という音に意識を集中することなどで実現されます。昔ながらの仏教やヨガの瞑想状態は、マインドフルネスであると言えます。
つまり、マインドフルネスという言葉が登場するよりもはるか昔に、東洋では瞑想(というマインドフルネスとなる行動)が実践されており、約3000年もの歴史があります。従って、マインドフルネスという言葉を知らなくても、マインドフルネスの状態を経験している人も多いはずです。
瞑想などによりマインドフルネスになった状態では、交感神経が落ち着き、副交感神経が優位になると言われています。そして、怒りなどの感情をつかさどる脳の「扁桃体」の活動が低下することで、集中力が高まり、ストレスを軽減するなどの効果があることが知られています。
特にストレスの多い職場で働く現在の社会人にとって、瞑想などのマインドフルネスのノウハウを体得することは、ストレスをコントロールする大きな武器となるのではないでしょうか。