純粋想起と助成想起は、広告の効果測定でお馴染みの用語です。
自由回答で、「●●と言えば、何を頭に思い浮かべますか?」という質問で、回答者が思い出すブランド名(社名、商品名など)が純粋想起されたブランドということになります。
例えば、「自動車と言えば」「パソコンと言えば」「基礎化粧品と言えば」「食器用洗剤と言えば」「カップ麺と言えば」など、そのカテゴリーの中で名前が上がる(回答者に純粋想起される)ということは、広告で認知度を高める(あるいは維持する)効果があったということになります。
ちなみに、純粋想起で、まっさきに挙げられたブランド名を「第一想起」、その次以降のものを「第二想起」「第三想起」と呼びます。
一方、助成想起とは、純粋想起ではなかなかブランド名が挙がらないような場合に、回答者になんらかのヒント(手がかり)を与えた上でブランド名が回答されれば、そのブランドが助成想起によって回答されたということになります。
例えば、純粋想起では名前が出てこなかった場合に、商品の利用シーンの写真を見せたり、スーパー・コンビニ・家電量販店などの売り場の写真を見せたりして、イメージを助成(手助け)するものです。
純粋想起はもちろんのこと、助成想起の場合も、そのブランド名を回答者自身が回答することが大切です。「知っている商品を全てお選びください。」という質問文とともに、いくつかの選択肢の中から商品名を選択する場合とは大きな違いがあることを認識しておく必要があります。