RDD方式|アウトバウンド・コールセンター用語

RDD (Random digit dialing)方式とは、電話を使って世論調査・社会調査を実施する際に、コンピューターでランダムに架電先の電話番号を発生させる方式です。

ちなみに、digit は、数字や数字の桁を意味します。また、digit の形容詞はお馴染みのデジタル(digital)です。

個人情報保護が厳しい現代において、個人の電話番号を合法的に入手することは容易ではありません。また、世論調査・社会調査では、選挙予測や内閣支持率など、世の中全体としての意思を確認する必要があります。そのためには対象となる架電先(標本・サンプル)が無作為抽出(実社会と同じ偏りのない構成比)であることが求められます。

ただし、電話調査に限らず、「無作為抽出」というものほど、調査を設計する上で難しいものはありません。いくら世帯主の性別・年代でセル(特定の属性を持つ回答者のグループ)を厳密に構成したとしても、それで不足がないのかは神のみぞ知るわけです。

そこで、例えば、自宅が都心部にあるのか郊外なのかによって回答内容が変わるような場合には、電話番号の市外局番によって架電する電話番号の比率を実社会に合うようにセルを割り付けます。

また、市外局番03の東京23区や06の大阪市内においても、住まいのある行政区(北区、中央区など)によって意思が変わるような場合には、市内局番も考慮する必要があります。

ただし、細かくサンプルを割り付けるほどに、電話調査の費用はかさみ、調査に必要な時間も長くなります。最後まで集まらないセルの対象者から回答を得るためだけに、大量の架電と無駄な費用が発生することになるからです。

そこで、回答者の属性を聞き取っておいて、あとで重みづけを変える方法(ウェイトバック)も併用されることがあります。

投入できる費用や時間と、電話調査で得られるであろう調査結果の信ぴょう性を天秤にかけて、RDD方式での電話調査は設計されていくのです。


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