ダイレクトマーケティングとダイレクトセールス|コールセンター用語

ダイレクトマーケティングとは、B to C 事業におけるマーケティング手法の一つで、メーカー/生産者/サービス提供事業者などが、テレビや紙媒体などのメディアを介さずに直接消費者に訴求するマーケティング手法のことです。

つまり、テレビ・ラジオ・新聞・雑誌などの媒体を使った宣伝・広報等ではなく、ダイレクトメール・自社ウェブサイト・電子メール・SNS・電話などで直接消費者にリーチして訴求するやり方です。利用する媒体によって、ウェブマーケティング・メールマーケティング(電子メール)・SNSマーケティング・テレマーケティング(電話)などと呼ばれますが、ダイレクトメール(郵便)を使った手法には個別の名称はないようです。

一方で、ダイレクトセールスとは、B to C 事業における販売チャネル施策の1つで、メーカー/生産者/サービス提供事業者などが、流通業者や小売業者を介さずに直接消費者に販売する形態のことです。こちらも、ダイレクトメール・自社ウェブサイト・電子メール・SNS・電話などを活用する場合が多いようです。

なお、「マーケティング」と言う用語が「セールス」を含む広い意味であるのと同様に、「ダイレクトマーケティング」には「ダイレクトセールス」を含みます。ただし、「ダイレクトマーケティング」を「ダイレクトセールス」と同義で利用している場合もあります。それは、媒体として「ネット」や「電話」を使うことが多いようです。

例えば、消費者に保険商品の案内をするために電話をしたとします。「この保険商品は、お客さまのライフプランにぴったりな・・・」と商品の説明をします。その後、「もし、宜しければ、このお電話でお申し込みを受け付けますが・・・」という流れになるのは当然でしょう。わざわざ、電話で商品の案内だけを実施して電話を切るほうが不自然かもしれません。

つまり、ダイレクトメール・自社ウェブサイト・電子メール・SNSを媒体として活用する場合には「宣伝・広報」のみを実施する場合がありますが、電話を使ったテレマーケティングでは販売(テレセールス)までを含めて実施することが一般的なのでしょう。

ちなみに、ダイレクトマーケティングと似た言葉として、「one to one マーケティング」という用語があります。

元々、One to one マーケティングは、マーケティングやセールスの流通チャネル(媒体など)に着眼したものではなく、「一人一人にカスタマイズした形で対応するマーケティング手法のこと」を言います。お誕生日を迎えた人に「お誕生日おめでとうございます!クーポンをプレゼントします」だとか、「お好みの洋服を入荷しました!」などと一人一人に対してやりとりをするのが One to one マーケティングです。

その One to one マーケティングに利用する媒体・チャネルは、ダイレクトメール・電子メール・SNSとなり、結果的に直接顧客とやりとりをするという意味で、One to one マーケティングは ダイレクトマーケティングの一部だと言えます。ただし、ダイレクトマーケティングが新規顧客開拓を含むのに対して、One to one マーケティングはリテンション(既存顧客との関係維持)としての施策であることが大きな違いです。

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