キャッチコピーに、バンドワゴン効果は活用できるの?

バンドワゴン効果をご存知でしょうか?

バウンドワゴン効果とは、多くの人々が支持しているものに対して、残りの人々からも支持が高くなりやすい現象のことです。これは、「世の中の流行に乗り遅れたくない」「勝ち馬に乗っておきたい」という人間の心理から起こるものです。

行列のできるお店に人が並ぶのも同じ心理です。

詳しくは、以下のページをご覧ください。

◆ バンドワゴン効果|コールセンターの心理学
 https://www.kcsf.co.jp/contact/bandwagon-effect.html



そのバンドワゴン効果を活用して、キャッチコピーを作ることは有効なのか? というのがこの記事の論点です。
実は、世の中にはバンドワゴン効果を活用したキャッチコピーが溢れていますし、きっと、あなたも目にしたことがあるはずです。

そのバンドワゴン効果を活用した広告のキャッチコピーには、例えば、次のようなものがあります。

『 ××業界 No.1! 』

『 ××シェア1位! 』

『 ご利用者数 ××万人 突破! 』

『 累計出荷数 ××億本 突破! 』

『 ××顧客満足度 第1位! 』

『 今、××で話題の! 』


へえー、そんなに売れているのか・・・。そんなに人気があるのか・・・。自分が知らないうちに、他人はそんなに良いものを知っているのか・・・。取り残されて自分だけが損をするのは嫌だな・・・。

そんな気持ちが、くすぐられます。

そのために、どんな切り口でも良いので、「No.1」「第1位」を探し出そうと、ブランド(商品・サービス・企業など)側は頑張って自分達がどのカテゴリーやターゲットに対して優位なのかを調査します。あるいは、最初から計画的に1位になれるシナリオを考えて実行します。

ちなみに、そのブランドがどのような切り口であれば「1位」であるのかを考えることは、キャッチコピーの制作に限らず、そのブランドのポジショニング(競合他社との差別要素、強み)を明確にするために必要な作業です。

少し変形ですが、次のパターンも根本的には同じものです。自分だけが損をしたくない、勝ち馬に乗りたい・・・という心理を突いています。

『 日本人が知らない、××× 』

『 富裕層が習慣にする、××× 』

『 成功した人はやっている、××× 』


バンドワゴン効果を活用したキャッチコピーは、人間の心理に根差したものであり、その有効性は間違いなさそうです。

キャッチコピーには さまざまな成功パターンがあるようですが、バンドワゴン効果を利用した方法を試してみては如何でしょうか?