お金をかけずに検索1位を獲得する方法|デジタルマーケティングコラム

日本人の自由時間の消費がテレビからネットへと大きくシフトしたことで、消費者へのアプローチ方法としてウェブマーケティングに取り組んでいる企業は多いはずです。そのウェブマーケティングのSEO対策において、大切なことは何でしょうか?

もし、予算が潤沢であれば、自社にウェブマーケティングの専門部隊を抱え込んだり、あるいは、月額数十万円の費用をかけてSEO業者にウェブマーケティングの作業を委託することもできます。

しかし、企業の資金力によって、ウェブマーケティングの予算は千差万別。いくら大企業であっても取り扱うブランド(商品・サービス)によっては、予算がほぼセロという場合もあるでしょう。

それでも、ウェブマーケティングに取り組むからには、どうにかSEO対策をうまく施して、検索順位を上げたいと考えるはずです。

検索結果の2ページ目以降に表示されるということは、この世に存在しないのとほぼ同じこと。どうにかして検索結果の1ページ目の、しかも、できるだけ上のほうに表示されたい。

ウェブマーケティングに取り組む担当者であれば、誰もがそう思うことでしょう。それは、上位に表示されれば、クリックされる確率が上がって、自社の商品販売につながるからです。

しかし、予算が潤沢にある企業と真っ向勝負、ガップリ四つでは、全く勝ち目がありません。

そこで、お金をかけずに検索順位を上げて成果に繋げるためには、「ビッグワード」を諦めることです。ちなみに、ビッグワード(Big Word)とは、GoogleやYahoo!などの検索エンジンで検索数がとても多いキーワードのことです。

しかし、「ビッグワード」を諦めるからと言って、ウェブマーケティングを諦めるわけではありません。大企業などの予算が潤沢な相手と競合する「ビッグワード」を諦めて、彼らが見落としているニッチなキーワード「スモールワード」を狙う必要があるということです。それが、とても重要です。

ただし、ニッチなキーワード「スモールワード」を狙う場合にも、気を付けなければならないことがあります。

まず1つ目は、そのキーワードにどれくらいの需要があってどのくらい検索回数があるのかを事前に把握しておくこと、そして自社のビジネスにとってその検索回数が十分なものなのかを考えておくことです。

もし、自社のビジネスが単価の高い高付加価値型のものであれば、年に数回の検索しかないキーワードであっても、検索結果の1位に表示されてクリックを獲得し、ビジネスとして成立するかもしれません。逆に、もっと顧客の獲得数が必要な場合には、ニッチなワード「スモールワード」をできる限り数多く仕込んでおく必要があります。

ここで大切なことは、1つのキーワードで一気にクリック数を獲得しようと考えるのではなく、薄く広くスモールワードをたくさん並べて、それぞれのスモールワードで検索1位を獲得して、全体で多くのクリックを獲得しようと考えることです。

それともう1つ大切なことは、世の中の「ニーズ・ウォンツ」と、自社の商品・サービスの「ウリ・強み」の双方に関連するキーワードを並べることです。いくら検索で1位に表示されたとしても、世の中が求めていなければ意味がありません。また、いくら世の中のニーズ・ウォンツにマッチしたキーワードであっても、自社が提供できない内容であれば意味がありません。

つまり、世の中のニーズ・ウォンツにマッチしていて、かつ、自社が提供できる解決策(ソリューション)が何かを考える。そして、それをうまく表したニッチなキーワード「スモールワード」を探しだして、それにまつわるページを作成する。スモールワードはたくさん見つけ出しだして、それに関連するページもたくさん作る。

その基本を忠実に守って作業を続ければ、遠くない未来に結果が現れます。予算をかけなくても検索表示から顧客が自社サイトにやってきて、自社の売上に貢献できるはずです。