行動経済学とは、経済学と社会学と心理学を掛け合わせたものです。あるいは、足し合わせたものかもしれません。
【行動経済学】=【経済学】×【社会学】×【心理学】
伝統的な経済学は、人間が常に経済合理性に基づいて判断をして行動をするという前提で、社会経済の動きを説明しようとしてきました。そして、一定の成果を上げることができました。
しかし、全ての人間が常に正しい情報を持ち合わせているわけではありません。しかも、仮に正しい情報があったとしても、必ずしも経済的合理性に基づいて判断し行動するわけでもありません。
そのために、世の中には、度々、伝統的な経済学では想定できない事象が発生します。
その原因は、人間には「心」があって、その行動には「感情」が伴うところにあります。
人は生まれ持った性質や育った環境によって、その人間の個性が確立されていきます。その個性には、ある程度の幅があります。しかし、社会全体を眺めた場合には、何らかの法則をもって人間が行動するとも言えます。
人間が経済活動を営む上で、常に経済的に合理的なわけではなく、しかし、全くの無秩序でもない、何らかの法則性を持って行動する根底には、一体、何があるのか?
それを探求するのが、行動経済学と呼ばれる学問分野なのではないでしょうか。