メタバース|DX(デジタルトランスフォーメーション)の用語

メタバースは、インターネット上に構築された仮想都市のような空間のことで、仕事や遊びなどを行う仮想の日常空間です。

メタバースが現実の世界と違うのは、
①その風景がコンピューターグラフィックスで描かれていること
②そこで暮らす人々が現実の容姿や性別とは関係のない「アバター」であること
③インターネットにアクセスできれば世界中のどこからでもすぐにやって来られること
などです。

VRは、コンピューターや映像技術によって創り出された世界を「一人の人間」が体験することでも価値がありますが、メタバースでは多くの人達が集うことに意味があります。

ただし、多くの人々がネット越しに集うオンラインゲームでは、そのゲームタイトルで遊ぶという特定の目的が共有されますが、メタバースでは人々は自分のやりたことをやりたいようにして暮らします。

元々、「メタ」とは「超越した」という意味で、例えば、心理学で言う「メタ認知」とは、自分自身を天空から眺めるかの如く自身の思考・考えを客観的に捉えることです。また、「バース」は、「ユニバース」(宇宙)のことです。ですので、メタバースは宇宙を超越した存在という意味が込められています。

このメタバースですが、SNSのフェイスブックが社名を「メタ」に変更したことや、日本企業を含めた多くの企業が参戦することで盛り上がりを見せそうですが、これからさらに盛り上がっていくのか、それとも、かつてのセカンドライフのように忘れ去られてしまうのか。

今後、どのような展開になるのかはまだわかりません。