予備調査と本調査|マーケティングリサーチ用語

マーケティングリサーチでは、「予備調査」と「本調査」が実施されることが一般的です。 調査の流れとしては、初めに「予備調査」を実施して、その後に「本調査」が実施されます。

予備調査の目的は、主に以下の2点です。

(1)一般的な集団(一般の日本国民など)の中に、調査対象者(サンプル)がどの程度の比率で存在しているのかを知ること
(2)本調査に進んでもらう調査対象者を探し出すこと

予備調査は、事前調査とも呼ばれます。また、予備調査よりもサンプル数を少なくして、上述の(1)の役割を担うものを「出現率調査」と呼びます。そして、(2)の役割を担う意味合いで予備調査を「スクリーニング調査」と呼ぶこともあります。 その他に、会場調査の対象者を抽出して、調査への協力を依頼する行為をリクルート(リクルーティング)と呼ぶ場合があります。

予備調査により本調査の対象者を抽出しますが、その抽出方法は性別・年代・居住地・職業などの区分が容易な属性で選別する場合が多いですが、本人の内面的な志向やライフスタイルなどで選別する場合もあります。予備調査から本調査の対象者を如何に抽出するのかは、マーケティングリサーチを成功させる鍵の1つだと言えます。


そして、予備調査の後に実際される本調査では、調査を実施する企業などが「本当に知りたいこと」を把握するための設問が用意されます。

予備調査の設問数は3~5問、多くても10問程度です。本調査は10問~30問程度が標準的だと思われますが、回答者の負担を考えると、設問の分量は少ないほうが良いと言うのが一般的な考え方ではないでしょうか。