ファミコンとは、任天堂ファミリーコンピューターの略。 そして、ファミコンと言えば、マリオブラザーズ。 あの BGM が聞こえてきそうです。
それでは、 ファミコン語 と言えば、どういう言葉を 想像されますか?
ロールプレイングゲームに必要な魔法の呪文? それとも、格闘技ゲームの技の名前? ・・・ などでしょうか。
実は、ファミコン語 とは、 ゲームにまつわる ワードではありません。
ファミコン語 は、 ファミリーレストランや コンビニエンスストアで 接客時に使われていることが多い言葉づかいです。
ファミリーレストランの 「ファミ」、 コンビニエンスストアの 「コン」 を取って ファミコン語 と呼ばれています。
例えばファミリーレストランを訪れたとき、 入店から精算までにこんな言葉を聞いたことはありませんか?
① 空席待ちで名前を確認されたとき
「○○さまでございますね」
※ 「こざいます」 は丁寧語です。 通常は自分や物に対して使いますので、 お客さまに対して使うのは適切ではありません。
②席に案内されるとき
「禁煙席でよろしかったでしょうか」
※ 現時点の状況を過去形で確認することはありません。
③注文の内容を確認するとき
「ご注文の方、以上でよろしいでしょうか」
※ 「~の方」 は方角やある一定の範囲を示す言葉です。 注文は方角や範囲ではありません。
④注文したコーヒーを運んできたとき
「こちら、ご注文のコーヒーになります」
※ 「なる」は変化を表す言葉です。 コーヒーは何かに変化することはありません。
⑤精算するとき
「1,000円からお預かりします」
※ 「~から」 は ~から何かを預かるという意味です。 1,000円から何かを預かることはありません。
では、 適切な言葉づかいを見てみましょう。
① 「○○さまでいらっしゃいますね」
② 「禁煙席でよろしいでしょうか」
③ 「ご注文は、以上でよろしいでしょうか」
④ 「こちらは、ご注文のコーヒーです」
⑤ 「1,000円、お預かりします」
ファミコン語 は 若い年代を中心に使われているようです。
当然ですが、 コールセンターのオペレーターは、 企業を代表して様々な年代の方のお電話に対応する立場ですので、 常に 適切な言葉づかいを心掛けています。