AIとは、artificial intelligence の略で、日本語では「人工知能」と言われます。
AI(人工知能)は、人間の知能の役割(学習・推論・判断など)をコンピューターにより人工的に実現したものです。
AI(人工知能)の代表的な領域としては、
●自然言語処理(自動翻訳、自動応答など)
●エキスパートシステム(法律や医療などの専門家の推論・判断の代替)
●画像認識(画像データの特定パターンの検出・抽出)
などがあります。
現在、注目を浴びるAI(人工知能)ですが、過去にもブームがありました。
AI用のプログラミング言語 LISP で構築された「ELIZA」(カウンセリングのエキスパートシステム)は、自然言語を用いたエキスパートシステムとして(いろんな意味で)有名です。
ELIZAがAI(人工知能)であることを知っているスタッフが、ELIZAとの会話に夢中になってしまったという逸話も有名です。
しかし、人間が持つ多くの知識をコンピューターに認識できる形で記述することは困難です。
例えば、人間は「歩く」という動作をなにげなく認識することができますが、「歩く」をコンピューターに認識させためには、「右ひじを軽く曲げて後ろに引き、左ひじを曲げて軽く前に出し、両ひざを曲げて、右足を前に出し、・・・」という大量の記述が必要になります。
特に専門家の暗黙知を明示的に記述することは難しく、1990年代以降、エキスパートシステムへの期待は後退します。
そのために、一旦、AI(人工知能)ブームは陰りを見せますが、2000年代以降になって、ディープラーニング(深層学習)という手法が登場し、そのディープラーニングが適用できる領域(画像認識など)を中心に、再びAI(人工知能)が注目を浴びることになりました。