猫舌堂

猫舌堂、事業開始

関西電力は、株式会社猫舌堂を設立し、主にがんを経験した人に向けてデザインしたカトラリー(スプーン、フォーク)の販売、および同じ悩みを抱える人が集いつながるコミュニティの運営を開始すると発表しました。

猫舌堂は、関西電力グループの事業領域拡大につながる事業を募集する社内ベンチャー制度「起業チャレンジ制度」を活用したもので、起業家自身の看護師としての経験、がんに罹患した経験、自身が出会った同じ境遇の方々からの意見も踏まえて事業化する会社です。

猫舌堂が販売する「ピアメイド」(同じ境遇の仲間がデザインしたもの)カトラリーの「iisazy spoon」と「iisazy fork」は、がん等の治療により咀嚼(そしゃく)障害・摂食嚥下(えんげ)障害など食べることへの悩みを抱える人が使いやすいよう、一般的なものに比べて、口に入れる部分をフラットかつ小さな形状にしていることが特徴です。商品を通じて、食べ辛いことによって失っていた「食べる喜び」を取り戻すきっかけを提供するのが狙いです。

また、コミュニティ(名称:「猫舌堂本堂」)は、「同じ境遇の人の情報に触れたい」、「ホッと安らげる居場所が欲しい」、という当事者やその家族のニーズに応えるとともに、「一人じゃない」と感じていただき、自分らしく生きるきっかけを提供する場として運営します。

猫舌堂は、「生きることは食べること」というコンセプトのもと「ピアメイド」という新たな価値観をコアにして、同じ境遇の仲間と一緒に商品の拡充やコミュニティの拡大などに取り組み、食べることへの悩みを抱える方が自分らしく生きられる世の中に変えていくことに挑戦します。