2022.06.06
我慢は、日本の発展を阻害する

あなたも、子供の頃に、親からよく言われたのではないでしょうか?
「我慢しなさい!」と。
親の気持ちもわかります。
なんでもかんでも思い通りになると思ったら、大人になってから困るから、我慢のできる子に育てておこう。
ワガママは、社会生活にとって悪いことだから、子供のうちに排除しておかねば。
それが、子供のためなのだと信じて、親は子供にそう言うのでしょう。
しかし、親の言うことを聞いて、真面目に育った日本人が、日本の経済成長を阻害しているのかもしれません。
「こんな仕事に、何の意味があるんだ?」とか、「もっと、効率的なやり方があるはずだ!」と思っても、「我慢」して、何も改善することなく上司に従う大人が多いのではないでしょうか。あるいは、自分の意見を主張するのが面倒なので、「我慢」という良識を隠れ蓑に使っている人もいるはずです。いずれにしても、「自分の意見を主張すること」と「ワガママ」の境界線があいまいと言うか、自分の意見を主張することすら、ワガママだと捉えている人だっています。
消費者としても、「我慢」が日本の経済成長を阻害しています。
あれが欲しい、これが欲しい。「買い物依存症」までいくと、完全に病気なわけですが、1つや2つくらい欲しいモノがあるのは健全な状態だと思います。
しかし、欲しいモノがあるときに、十分にお金がないこともあります。でも、そこで「我慢」をして諦めるのではなくて、どうやったら欲しいモノを手に入れることができるのか、もっとお金を稼ぐことができるのかを真剣に考えれば良いはずです。「給料の良い仕事に就くにはどうしたら良いのか?」「仕事以外で収入を得る方法はないのか?」とみんなが考えて行動に移せば、日本の賃金も上がっていくはずですし、貯蓄から投資にお金が回るはずです。
そして、「我慢」を美徳とする日本人は、「自分達は、こんなに我慢してるのに、日本政府は何をやっているだ!」とか、「自分達はこんなに我慢しているのに、金持ちは貧乏人から搾取して良い暮らしをしている!」と、不平不満を抱いて生きていくことになります。
でも、それを居酒屋で愚痴ったところで何も変わりません。我慢せずに、日本政府に意見をぶつける、あるいは、日本社会に意見をぶつければと良いと思います。
今の日本を変えるには、みんなが正しく「我慢しないこと」が大切だと思います。
そこから、イノベーションが起こったり、経済が成長したり、人々が幸せに暮らせるようになるのではないでしょうか。
そして、部下や同僚や子供達に、未来につながらない「我慢」を強要することは、今すぐにやめるべきです。