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2022.03.10

人間万事、塞翁が馬。

馬

塞翁が馬。よく知られた言葉ですが、改めて、言葉の意味を書いておきます。

「塞」とは、北方で辺境の「砦・塞(とりで)」のことで、「翁」は男性の老人・おじいさんのことです。 従って、「塞翁」とは、辺境に住む、おじいさんのことを意味します。

「塞翁が馬」とは、そのおじいさんに纏わる有名な故事です。

辺境に住むおじいさんの飼っていた馬が逃げてしまったけれども、後日、その馬が他の立派な馬を連れて帰ってきてくれました。 しかし、おじいさんの子供がその馬に乗って、馬から落ちて脚をケガしてしまいます。でも、そのおかげで、おじいさんの子供は戦争に徴兵されずに済みました。

その瞬間には、「なんて不幸なんだ」と思う出来事であっても、後々、そのおかげで幸運が舞い込むこともあれば、その逆のことも起こり得るということを表した中国の故事です。

私も、盲腸(虫垂炎)の手術で入院したおかげで、他の病気を早期に発見することができました。 家族から「盲腸になって、本当に良かったね。」と言われました。私自身も、そう思います。

何事も、幸か不幸かは、後になってみなければ、わからないものです。 誰もがそれを思い知らされることがあるはずです。 「人間万事、塞翁が馬」という言葉は、時代や場所が変わっても、人生の不変の法則なのではないでしょうか。