女性研究プロジェクト:社長対談1-働く女性の幸せについて語るー

タイトル

野地社長、内田先生対談

今回、弊社の自主調査で、「しあわせ尺度」と「仕事の満足度」「家庭の満足度」「個人の生活の満足度」について、当社の女性パネル(※資料参照)7万人にアンケートを行いました。 その結果、現在の生活の「しあわせ度」に一番大きな影響を与えているのは、「家庭の満足度」、次いで「個人の満足度」、3番目に「仕事の満足度」となりました。(※資料参照/PDF)
“仕事の満足度は「しあわせ度」への影響は低いのか!?”
“フルタイムの女性より働いていない女性の方がしあわせ?”
「働く女性のしあわせについて」、研究者として社会の第一線でご活躍されている京都大学の内田准教授と当社の女性社長、野地との対談を実現いたしました。


野地社長1

 

野 地

 

 

 

 

今回の女性パネルの結果からは「家庭」が「しあわせ」に一番影響を与えており、「仕事」の影響度は低くなっていましたが、内田先生ご自身の「しあわせ」にとって、現在、「仕事」「家庭」「個人の生活」では、どれが一番大きな影響を与えていると思いますか?

 

 

 

 

 

 

 

 

内田先生1

内田

 

 

 

 

 

 

 

 

私もこの結果を見て、いろいろ考えてしまいました。 私は、大学院卒業後、しばらく海外にも行っていました。8年前に京大に就職して、子供もいますが、夫は現在東京で単身赴任です。それぞれやれるところまではやってみようという感じで今に至っています。 私にとっては、常に家庭も仕事もどちらも一生懸命にやってきたという思いがあります。家庭という基盤がありながらも仕事に対してのしあわせとか満足度は自分にとって大切なものです。もし今仕事に対する満足度が消えてしまうと、私自身の現在のしあわせというのは大きく変わってくるだろうと思います。

 

 

 

 

野 地

 

就業形態別に、「しあわせ」の平均点を見ると、「働いていない人」の得点が最も高く、次いで、パートタイム、フルタイムという順番ですが、この結果は当然のものでしょうか?

 

 

内田

 

 

 

 

 

働く意欲や動機にもよると思います。 また、しあわせというものをどこを基準に考えるか。 日本人にとっては「人並み」感が大事といわれています。例えば「30代の女性としてはこれとこれをやっとくと、なんとなく人並み」とか「これくらいの社会的地位にあると人並み」だとか。社会の中で共有されていると思っている価値観=像です。 絶対評価での幸福は難しく、それゆえに人並みだと満足だと感じる人が多い。しあわせというよりは、充足とか満足に近いような感覚ですね。 誰かほかの人と比べているというより、何か社会的な価値と比べているのかなと思います。

野地社長2


 

野 地

 

 

旦那さんが一家の分を稼いでいて、奥さんがしっかり家をまもるというのが、従来の日本のしあわせ像みたいな感じですよね。「自分はそれができている、だから、それがしあわせ」という感覚ですね。 そう思うと日本の社会の価値観が、「え?あの人、どうして働かずにずっと家にいるの?」みたいになると、この数字は逆転していくんでしょうか。

 

 

内田

 

 

社会の価値観変化とともに変わっていくと思います。

 

 

 

野 地

 

 

政府が推進しようとする「女性活躍」支援についてはどう思われますか?
内田
「女性活躍」は、女性に家庭も仕事も全方向でのフル回転が前提になっている気がします。実際には男性とか、女性をとりまく人たちが頑張らないと女性活躍はありえません。男性がどう働くかという価値観改革も必要です。

 

 

野 地
仕事の満足度が「しあわせ」につながるようにするには、社会は、何をするべきでしょうか。

 

 

 

内田先生2

内田

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヨーロッパの方がワークシェアが進んでいますし、男性の育休も取得率が高い。北欧やドイツなどでは、男の人でも育児休暇を1~2か月取得します。また、ブータンなど、男性よりも女性の方が熱心に働いている印象がある社会もあります。 また、ヨーロッパでは余暇が大事だったりします。定時でさっと帰ったり。そういう国では、「個人の生活の満足度」がしあわせに与える影響も大きいんでしょうね。 今私たちをとりまいている価値観は絶対的で変えられないものでもありません。 男性はこうあるべき、女性はこうあるべき、という価値観の改革も含めて、社会的価値観を多様化させることが重要だと思います。

 

 

内田先生プロフィール

内田先生プロフィール

 

 

野地社長・内田先生

以上、京都大学の内田先生と当社社長の野地の対談でした。 今後も内田先生にご協力をいただきながら、幸せ追及を目的とした自主調査をすすめ、女性の社会進出や満足度を向上させる商品開発、企画等のサポートを続けていきたいと考えています。

※この対談は平成28年11月30日に行われたものです。

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