会場調査|マーケティングリサーチ用語

会場調査は、調査対象者に特定の場所(会場)に来場してもらって調査を実施する調査手法です。

調査内容によって、対象者一人ずつ個別に会場へ来場してもらうこともあれば、大勢の調査対象者に同時に来場してもらって調査をする場合もあります。つまり、会場調査は、その実施内容によって定性調査にも定量調査にもなります。


(例1)

店舗を模倣した会場に、他社商品に混ぜて調査対象の商品を陳列し、一人ずつ来店してもらいます。いつも、自分がお店の中で行動するように行動してもらい、「その商品のパッケージは目立っていたか?」「どうして、その商品を手に取ったのか?(逆に、手に取らなかったのか?)」などをインタビューします。

これを10人程度に実施すれば、定性調査となります。
(ちなみに、実際の店舗での行動を調査する場合は、行動観察調査と呼ばれます。)

(例2)

まだ、テレビで放映されていなテレビCMを会場のモニターに映して参加者に視聴してもらい、その良し悪しや訴求内容がうまく伝わっているのかを確認します。対象者が30人以上であれば、その設問の内容によって定量調査の意味合いを持ちます。



もちろん、会場調査では、会場の使用料・調査参加者への謝礼などの費用が必要になります。 また、「インタビュー」や「紙面でのアンケート」では調査結果のデータ化が必要ですので、手間と時間がかかります。

しかし、調査対象についての説明がネットや紙面だけでは難しい場合や、調査対象物の撮影やコピーなどのリスクを避けたい場合には会場調査が有力な候補となります。そのような場合は、是非、会場調査を検討してみてください。