Price(価格)|4P|マーケティング用語

商品・サービスにとって、その機能・価値がとても重要であることに間違いはありませんが、それと同様に商品の価格・値付けが重要であることも疑いようがない事実です。

自社の商品・サービスが、顧客に対して、競合他社以上の価値(ブランド価値も含めて)を提供できているのであれば、競合他社よりも高価格な値付けをすることが可能です。逆に、そうでなければ、競合他社よりも低価格な値付けとならざるをえません。

ただし、他社と比べて差別化できる商品であったとしても、一気に市場のシェアを取るために価格を抑えて商品・サービスを市場に投入することもあります。

そのような価格戦略は、ペネトレーション・プライシング(市場浸透価格設定)と呼ばれます。ペネトレーションとは「浸透」「侵入」という意味です。

このペネトレーション・プライシングによりビジネスを成功させるためには、目標とする市場のシェアを定めて、そのシェアを獲得するために必要な商品の供給体制を整備して、その商品の認知度を向上させる施策もうまく考える必要があります。

いくら商品・サービスを思い切って低価格で市場に投入しても、結局、その商品を待ち望んでいる顧客の大半に商品を提供できないのであれば、価格戦略としてうまくいったとは言えません。それでは、価格を下げたことにより、利益を最大化する機会を失っただけだと言えます。


逆に、プロダクトライフサイクルの導入期において、原価に一定の利益を乗せて価格を決めるマークアップ方式やコストプラス価格設定などを用いて利益を確実に得る考え方もあります。

これは、ペネトレーション・プライシングに対して、スキミング・プライシング(上層吸収価格設定)と呼ばれます。スキミングとは「上澄みをすくい取る」ことで、当初は上顧客だけを相手にするという意味合いで使われます。

うまくいけば、新製品の開発にかかったコストを早期に回収することができますので、投資に対するリスクを抑えることができます。

しかし、顧客数をうまく増やせない可能性がありますし、競合他社が「類似品」や「代替品」を低価格で市場に投入してシェアを奪われてしまうリスクもあります。


このように、価格を決めるための要素は数多くありますし、絶対にこれが正解だと言える価格の決めかたはありません。ただし、価格決定においては、商品の特徴や価値以外に、その商品の生産体制や流通体制、広告宣伝の予算など、各マーケティング活動との整合性が不可欠であることだけは忘れてはなりません。