ペルソナ(persona)|マーケティング用語

ペルソナ(persona)とは、その商品・サービスの利用者の属性・ライフスタイル・趣味嗜好などの特徴をイメージできるように、具体的に条件を設定した利用者像のことです。

商品・サービスの「ターゲット」という言い方をする場合は、マーケティング担当者(商品・サービスを提供する企業側)から見た、消費者群を意味します。

一方、ペルソナについて語る場合は、マーケティング担当者自身が「ペルソナ」として、利用者の立場・視点で思考し、商品・サービスを眺めることになります。

そのペルソナの設定は、年齢・性別・居住地・家族構成(ペットを含む)・職業・年収などの属性だけではなく、趣味・ライフスタイル・価値観などの内面的な設定が行われることも多くあります。

ペルソナの設定は、ただ単に細かければ良いというわけではありませんが、マーケティング活動に携わる関係者がイメージを共有しやすいように設定する必要があります。

また、ペルソナが実際のターゲットと乖離していれば、的外れな施策を打ち続ける結果になりますので、企業側の思い込みではなく、客観的なデータをもとにしてペルソナが設定されることが望ましいと言えます。

それでは、ペルソナの例として、例えば、アウトドア好きな30代男性をターゲットとする「自動車」を例に挙げてみます。

【ペルソナ】
 ・名前:山本 竜聖
 ・性別:男性
 ・年齢:35歳
 ・職業:会社員
 ・居住地:東京都内、2LDKのマンション
 ・家族構成:妻、長男(6歳)、トイプードル(3歳)
 ・趣味:バーベキュー、サッカー観戦(スタジアムで)

 ・家にいるときはテレビよりもスマホを見る時間が長い
 ・SNSはツイッター派
 ・仕事とプライベートのバランスが大切だと考えている

このように、できるだけリアルに人物像を設定します。


商品・サービスのマーケティング活動には、さまざまな価値観や背景を持つ多様な人々が関わります。

そのため、その商品・サービスに対して描くイメージは、関係者でも大小の違いがあって当然です。しかし、共通認識を持たずに各自がバラバラに作業を進めてしまえば、整合性のあるマーケティング活動にはなりません。

そうならないためには、関係者が「利用者像」を共有することが必要であり、そのために効果的なのがペルソナです。ペルソナ(具体的な利用者像)を共有することで、関係者一同がベクトルをあわせて一連のマーケティング活動に従事し、マーケティングの成果を最大化することができるようになります。

まだ、ペルソナを活用したことがない方は、その効果をご自身で体験されては如何でしょうか。