ロングテール|EC・通販コールセンター用語

インターネットを利用したネット販売(ネットショップ)では、膨大な数の商品(アイテム)を実店舗に比べて圧倒的に低いコストで店舗に陳列することが可能であり、売れ筋商品の大量販売ではなく、ニッチ商品の多品種少量販売によって大きな売上・利益を確保することができます。このように、多品種少量販売により売上・利益を確保する手法・現象を「ロングテール」と呼びます。(ロングテールとは、「長~い、しっぽ」のことです。)

実店舗では、店舗の空間に限りがあります。

そのため、顧客の目に触れるように陳列できる商品は限られます。コンビニエンスストアには売れ筋商品だけが並び、売れない商品は短期間で「棚落ち」して店舗から姿を消します。

それは、実店舗の本屋さんでも同じです。どれだけ巨大な書店でも、自分が探している本に「出会えない」ことはよくあります。書店に足を運んだにも関わらず、結局、ネット通販で目当ての本を買う・・・ということも少なくありません。

また、カタログギフト・新聞広告・折り込みチラシなどの紙媒体の通販でも、「紙面」というスペースの制約があります。そのために、数量の見込める「売れ筋商品」を如何に紙面に詰め込めるかがビジネス成功の鍵を握ります。

しかし、インターネット空間の店舗では、話が違います。

ネット上の店舗(ネットショップ)にも物理的な制約はありますが、実店舗と比べて圧倒的に安いコストで、実店舗とは比べられないくらい多様な商品を陳列することが可能です。しかも、顧客の好みに合わせておススメ商品を表示することもできます。

実店舗でもネットショップでも、「各商品の総売上額」は、「各商品の単価」×「各商品の販売数」で計算できます。また、「店舗全体の総売上額」は、「各商品の総売上額」×「商品数(アイテム数)」で算出されます。

実店舗では、「商品数(アイテム数)」が限られるために、売上額を確保するためには「各商品の総売上額」を確保する必要があります。従って、「売れ筋商品」に頼るビジネスとなります。

一方、ネットの店舗では、「商品数(アイテム数)」を数多く陳列できるために、「各商品の総売上額」、つまり、「各商品の販売数」をあまり気にする必要がありません。売れるか売れないかわからなくても店舗に陳列しておいて、その商品が少量でも売れたらそれで良いという考えで店舗を運営することが可能です。

その「少量」×「多品種」の販売が、塵(チリ)も積もれば山(ヤマ)となる・・・ことで売上を確保する方法が「ロングテール」であり、ネット販売特有の現象として「ロングテール現象」などとも言われます。

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