女性応援プロジェクト:社長対談2-働く女性の幸せについて語るー

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ワコール葛西様・野地社長対談

社長対談第2弾では、「女性共感企業」として、女性の美をサポートし続けてこられた株式会社ワコールの葛西様との対談を実現しました。 当社の自主調査で、個人の「現在の幸せ」に、「家庭」がもっとも大きく影響し、次いで「個人の生活」となり、「仕事」の影響が一番低いという結果であったことは、すでに第1弾の対談でご紹介の通りです。(※参照
葛西様は、「仕事」について「自分の力でどうしようもない」と感じている(=他人に主導権を委ねている)女性が多いのではないか、というご意見でした。 仕事の満足度を「幸せ」につなげるようにするには、「仕事≒自分のやり方次第ではどうにかできる物」に変えるための支援が必要だと。

今回の対談では、いかにして、「仕事を自分事」に変えていくのか、について特に重点的にお話をお聞きしました。(以下敬称略)



<仕事を自分事に変えていくことについて>

 

野 地
仕事の満足度が「幸せ」につながるようにするには、何をするべきでしょうか?



葛西


仕事には必ず問題(課題)が発生し、その問題解決を連続的に行うのが仕事だと思います。 しかし、その問題は「自分では解決できない」、または「それは上司がやるべきことでは?」と思う女性社員が案外多いのです。 つまり、他のひとに主導権を委ねてしまうので、仕事が“志事”と感じられずに面白くない役務と感じてしまうのです。 まずはベイビーステップでいい、小さなことでも成功体験を積むことにより「仕事≒ゲーム」の様にクリアするのが楽しくなり、自分事にもなるものです。 多くの場合、問題解決のスキルを学んでいないか、実際に業務で使いこなしていないというのが私の実感です。 その経験をさせてあげられないのは、せっかくの能力と宝の持ち腐れと、本当に残念に思います。

野 地

 

自分が、「問題を何とかできない意識」、なるほどと思います。

 

 

 

葛西

 

 

 

 

 

私が考える問題意識は、大したことを課題解決する必要はない。小さいことでいいから、その人が必ず達成できる課題を上司が与えて解決させる。そうするとドーパミン(「やる気」に関わる神経伝達物質)が出て、その快楽を再び味わうために、放っておいても自発的に仕事ができるようになります。

 

 

野 地

 

そういうことに気づいたのはいつですか?

 

 

葛西
入社1年目に小さな改善の提案をしたことがありました。40年後の今でもよく覚えています。
もともと私はクリエイティブ系(パタンナー)の出身でした。徒弟制度のように鍛えられ、特に寸法には厳しく、メジャーのラインの内外の精度までを求めるほどでした。そんな中で、先輩のメジャーリング(計測)と自分のメジャーリングがいつも合わなくて指摘を受けるということがありました。どういうことだろうと思って、ある日、先輩に相談し自分のメジャーと比べてみると、校正に合格しているメジャーであっても微妙な差があることがわかりました。つまりメジャーの校正より厳しい寸法チェックを人間の目で行っていたのです。そこで、工業製品としての校正の基準であるメジャーの精度の範囲で寸法チェックを行うことに改めました。メンバーも同じことで悩んでいたので、先輩も含めて喜んでくれました。この経験で人の役に立つ快感(ドーパミン)を初めて体感しました。
もっとより良くしたい、もっと貢献したいと思いました。とても心に残っています。


< 女性の管理職・リーダーシップについて >

 

野地社長経歴

 

野 地

 

ところで、葛西様は、女性で初めての役員ですよね?
役職になりたいかどうかという意識の点で、男女に差が出ていると感じるのですが・・・。


葛西

男性は当たり前のように「課長になる」「部長になる」と言ってしまえる能天気さがあり、それはある種の能力だと私は思います。女性は、そういった男性と同じだけ仕事の能力があっても、確実にできること、失敗しない道を選びがちです。能力はあるのに、「役職になるなんて、自分には無理だ」と言います。 これは、能力の差というのではなく、小さい頃からの男女の意識の刷り込まれ方の違いだと思います。ワコールは、社員の89%が女性で、そのうち管理職は2割程度です。 でも、ワコールは、女性管理職比率を上げたいという考え方ではありません。性別に限らず、能力、マインド、アイディアのある人を次世代リーダーとして育成しようと考えています。そのために男女を問わずリーダーに不可欠な問題解決能力を育てようという方向です。

 

 

 

葛西様

  <問題解決力と「幸せ」について >

 

 

野 地

 

問題解決の力は、幸せになる力かもしれませんね。
葛西
問題解決は選択肢だらけです。
中でも自分の選択でしたことは、責任を負う一方、幸せとも感じやすいのです、幸せの形は様々です。
自分の価値観を持って、自分で選択する、それが幸せにつながると思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

野地社長・葛西様

それぞれの女性の幸せの形に合わせて、それを応援するべく、ハートフルラボも活動を続けていきたいと思います。

※この対談は平成29年1月23日に行われたものです。